恐ろしき?!ハイレゾ [ハイレゾ]
ハイレゾ
略語であることは容易に想像出来ます・・・・・・
何の略語なのか?
横文字にすると・・・・・・・・・・
High Resolution (ハイ レゾリューション)の略語です。
直訳すると「高解像度」となるようです。
高解像度と言うと、画像/映像と思いがちですし事実その通りですが昨今は音/音質に
関することでの表現が多いようです。
1982年にソニー&フィリップスによって発表されたCDは瞬く間にアナログレコードを駆逐!
その後も再生メディアの王者として君臨してきました。
しかしながら昨今のデジタル技術と再生機器の多様化によりそのCDも今では減速一方!
DJの世界も、アナログからCDJを経て今ではパソコンDJが当たり前?
そんな中、PCやマスタリング技術の進歩から台頭してきたのがハイレゾ音源です。
要はCDより情報量が多く、限りなくアナログに近い波形と情報量を持つ音源と理解する
様です。
映像の世界では、ハイビジョンから4Kと言う更にきめ細かく綺麗な映像が出てきていますが
音の世界も同様になってきたわけです。
ことに、昨年あのSONYさんが本格的に参入!
メジャー・メーカーの参入は普及に拍車がかかるメリットがありますしウエルカムなことに
違いなく今年からハイレゾの世界は相当普及するものと思われます。
先日、某ショップにてハイレゾ音源の凄さを体験させていただきました。
SONYショップとして展開されており視聴のラインアップは下記の通り。
*HDDオーディオプレーヤー:HAP-S1
*スピーカーシステム :SS-HA1
Webサイトで購入したハイレゾ音源、CD音源、MP3と聴き比べをしてみました。
俗に言う「ブラインドテスト」ではなく、初めから音源が分かってるため構えた格好に
なりましたが、それでも曲によっては明らかな「違い/差」を痛感しました。
①ホテルカリフォルニア/イーグルス
アメリカ建国200年の1976年に発売された、ウェストコーストロックと言うよりアメリカン
ロック史上最高の1曲と言われる名曲。
この名曲をハイレゾ、CDで聴き比べました。
個人的にアナログ世代なため、この曲はLP、シングル盤(日本盤)の両方を有しており
ますが、正直あまり良くない音(明らかにカートリッジと機材が原因)であるイメージを
ここ数十年持っていました。
C D: 悪いイメージのアナログに比べると単純に音が澄んで聴こえる。こもった様な音
で昔のカセットテープの安いタイプで録音した様なイメージだったため単純に良い
音としか感じない。
ハイレゾ:ドン・フェルダーの印象的なイントロからして、もう全然違います!いわゆる「別物」
アナログ、CD共にイントロは印象的ではあるが軽めな感じに思っていましたが
ハイレゾだとこのギターソロがいかに重厚かつ重量感のあるプレイだったのか?!
が感じられます。ドン・ヘンリーのヴォーカルが全面に出るというより楽器が奥に
引っ込んだ感のあったアナログに比べ、こちらはヴォーカルと演奏がほぼ横一線!
しかもお互い邪魔をせず引き立てあっている様に聴こえます。この分だとスピーカー
をあまり選ばずに聴けそうな気がします。
②アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア/ビートルズ
20世紀最大のグループ、ビートルズの記念すべきファーストアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」
のA面1曲目に収録された古典的R&R。
半世紀前の曲にハイレゾもクソもあるか?!(汚い表現ですみません)なんて下品な質問をされる
方もおいでかもしれませんが、そこはビートルズ!
解散から40年を超えた今なお、名曲・名盤の数々が様々な形でリリースされています。
今回拝聴したのは、44kHz/24bit バージョン。
本来ならば、後期の楽曲を選んだ方が良かったかも知れませんが録音技術の未熟さを若さと
パワーで補っていたデビュー時の音源をあえて選択しました。
ハイレゾ:いかにもモノラル全盛の60年代初期っぽい音と言うイメージの強い曲ですが
まるでつい最近、昔風に録音したのか?!と思わんばかりのクリアで迫力に満ちた音!
ギターもボーカルも分厚く、いかにも狭そうなスタジオを壊さんばかりの迫力を感じます。
あまりに有名なグループゆえ立ち位置もみなさん記憶しているでしょうが、ギターを
持った3人がそこにいるかの様な臨場感!
限りなくノイズゼロの高音質に加えこの臨場感は他のメディアでは味わえないでしょう!
これに唯一、匹敵/凌駕するのは、1963年発表のイギリスオリジナルLP(もちろん
ゴールド・パーロフォン)しかないのでしょうね?!私は未体験ですが。
これが、ハイレゾを凌駕するであろう、イギリスパーロフォン
レコードが1963年にリリースしたオリジナル(モノラル)
文字の色から、「ゴールド・パーロフォン」と呼ばれています。
上記のステレオバージョン。
一説によると、このアルバムで車1台に相当する価格らしい?!
とにかく、高域の伸びがハンパないそうです。
③ドント・ノー・ホワイ/ノラ・ジョーンズ
2002年にデビューしたノラ・ジョーンズのファーストアルバムの1曲目!
2,300万枚を売り上げたというモンスターアルバムであり私的にもアナログで所有しています。
MMカートリッジの完成形と言える、「シュアーV15Type5」で聴くこの曲を上回る心地よさは
ないのでは?と経験不足ながら感じていましたが・・・・・・・・・・・ハイレゾ版を聴いて驚きました。
この人の歌い方なのでしょうが、歌詞の語尾に余韻があるようなのです?!
アナログ再生では全く気付かず、逆にアコースティックな空気感ばかりが強調されていた感じに
聴こえたことに気づかされました。
コレ凄いかも?
他にもスティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャクソン等をざっくりと聴かせて頂きました。
結論を言うと・・・・・・・・・・
ハイレゾ音源とは、千万単位の価格を有するハイエンド・オーディオでのアナログ再生を当時
のオリジナル盤(かなり状態の良いもの)で行わなければ味わえない世界を数万から十万単位
の金額で手軽に再生出来るメディアである!
と言うことだと感じました。
確かに、CDで十分と言う方も多いでしょう。しかし、高価なハードでしか味わえなかった高音質
な音の世界が、廉価で堪能出来るということはもしかしたらオーディオ史上初めてのことかも
知れません。今はまだ、コンテンツが少ない(約600タイトルだそうです)様ですが聴く環境は
昔とは雲泥の差ですから、必ずや普及するでしょう。
もし、普及しなかったらやはり日本はハード優先の底の薄い国なんて言われかねません。
欧米は、この部分は圧倒的に深いです。
SONYウォークマンにもハイレゾ音源再生OKな機種が発売されており、ipod の売れ行きが
鈍いとと言われています。その分、iphoneに移行した人が多くスマホと携帯音楽プレーヤー
の兼務状態が増えているとも言われています。でも、高音質で好きな曲を手軽に聴けるという
アドバンテージは極めて重要であり、音楽を通じた様々な新しい発見や出会いのツールとして
も活用すべきだと思います。
反面、CD以降30余年に亘って「味も素っ気もない再生方法」などと揶揄してきたアナログ派
(私など)にとっては悔しいながら共存するしかないようです(笑)
ただし、アナログ&オリジナル盤が持つ温かみ、快適な手間、オリジナルが持つ「当時感」だけは
ハイレゾリューションと言っても、どぉ~にもなりませんが!(音に関してネ!)
昨年、本格参入されたソニーさんのハイレゾ商品中比較的リーズナブルな4品。
↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓
機種名:HAP-S1
500GBのハードディスクを積んだオーディオプレーヤーで、最大40Wのパワーアンプも
搭載していますのでこれ1台あればあとはスピーカーをつなぐだけでOK!
パソコンに取り込んだハイレゾ音源を、Wi-Fi や LAN で接続することも簡単!
機種名:UDA-1
パソコンとUSB接続することによって高音質な音源が再生出来るアンプです。
さらにパソコン上でハイレゾ音源を取得すればその再生も可能であり、ウォークマンに
取り込んだハイレゾ音源も再生出来るスグレモノ!
(シルバーのほかに、ブラックのボディあり)
機種名:SS-HA1
最大入力100W(4Ω)を持ちしかも、広指向性のツィーターが前面のみならず上面にも
ついているため視聴位置の高低によらず高音質な音が聴ける仕組みになっています。
実は、今回のハイレゾ視聴は先のHAP-S1と本機で行ったのですが意外な迫力にビックリ!
ハイレゾやウォークマン、CD/SACD再生に関しては本機で十分過ぎるクオリティです!
機種名:NW-ZX1
昨年末発売された「史上最強のウォークマン」こと、NW-ZX1!
昔から、コレ!と言う商品には " Z " か " X " を冠するのがカメラ業界やAV業界の慣習
ですがかなりの気合いと自信の入った商品だと感じます。
コレスゴイ!!
MP3音源をハイレゾ相当の音源にアップグレード出来てしまうそうです!
ウォークマンなのに?
そういえば、今年はウォークマン生誕35年にあたる年。
何かまた出てきそうですね。
ウォークマンも35歳かぁ~。
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