ニコン神話。。。。

「ソニー神話」と言う言葉もありますが。。。。。

来年創立100周年を迎える、ニコンさん。。。。

ソニーさん以上に、「神話感」を感じてしまうのは先日オープンした
ニコンミュージアムや復刻発売された往年の名機（SP/ S3）の存在
があるのかも知れません

ニコンさんの場合、「神話」が崩れない。。。。と言うより「神話」を壊さない
様にしていると個人的には思えます

ソニー神話、そしてホンダ神話。。。こちらも有名ですがどちらかと言えば
創業者・経営者のキャラクターと奇跡の様な成長ぶりとが相俟ってのこと
でしたが、ニコンさんの場合はこれらとは違いますね

あくまでニコン神話は「ニコン製カメラ」そのものに端を発した数々の伝説的
事実が結果として神話化されています

例えば。。。。。

・朝鮮戦争時、報道カメラマンがニコンのカメラを戦場に持参。極寒の中で
ライカやコンタックスといったドイツ製カメラはシャッターが切れなくなったが
ニコンのカメラだけは動き続けた

 ・ベトナムの戦場に行った報道カメラマンが被弾
胸に下げていたチタンボディーのニコンFが銃弾を受け止めたおかげで
カメラマンは一命を取り留めた

・飛行機が墜落した現場から、遺品としてニコンのカメラが出てきた
炎に包まれた様子だったが、中のフィルムは無事だった
現像するときちんと写真が写っていた

等々。。。。

更にあと2つ。。。

アメリカの雑誌「ライフ」のカメラマンが自前のライカにニッコールレンズを
装着して撮った写真の余りのシャープさに驚愕。。。後日日本光学へ赴き
技術面からのニッコールレンズの優秀さを確認しその場でニッコールレンズ
をゲット。。。間もなく勃発した朝鮮戦争で撮った写真を東京で現像しアメリカ
のニューヨークに電送。。。。そのあまりのシャープさにライフ本社も驚嘆

ダンカンさんがビックラこいたレンズ。。。ニッコールP.C85ミリ/f2

この時、くだんのカメラマン、デヴィッド・ダンカンさんはライカ&ニッコール
と言うカップリングでしたが他のカメラマンはこぞってボディをもニコンを
買い求め始めたそうです（ニコンS の時代）

1951年に贈る。。。。1951年と言えばちょうど今から65年前になりますね
昭和で言うと、26年。。。。。。ヴィンテージ

これがニコン神話第1号だそうです

それから十数年後の東京オリンピック、、、並み居るライカやスピグラ（スピード
グラフィックと言う大判カメラ。。。大判＝フィルムサイズは4×5 インチ以上）
持参の諸外国のカメラマンを向こうに回し、当時発売6年目を迎えていた名機
ニコンF に400mm、600mm、1,000mm、1,200mmという超望遠レンズを
装着

アスリートを狙う日本人カメラマンの砲列に、海外のメディアは仰天



正にコレ。。。。ニコンF with ニッコール600ミリ

グラウンドならぬカメラマン席に驚嘆のレンズを向けたそうです
その後、海外のカメラマンは手ぶらで来日し日本でニコンFとレンズをゲットして
オリンピック会場に赴くと言う珍現象まで起きたそうです

元来がレンズメーカーとして創業され、太平洋戦争ではあの戦艦大和の測距儀
（いわゆる大型のレンジファインダー）を製造していたくらいですから



赤い矢印部分が15メートル測距儀だそうです。。。。難しくてよく分かりません

しかも、片手間と言っては語弊がありますが自社技術を活かしてキヤノンにレンズ
を供給していたくらいだそうです。。。。これが有名な「ハンザキヤノン」ですね

This is HANZA CANON

そんなニコンさんが来年100周年。。。初代から数えて何代目かは失念しており
ますが、代々受け継がれるべきものをしっかり堅持している。。。。。。

言うならば「ブレない軸」をしっかり持っているところが、「同業他社とどこか違う」
最大の要因かも知れませんね

企業としての規模云々とは別の話ですので