キヤノン F-1 45周年! New F-1 35周年! [キヤノン フラッグシップ F-1]
かつて大変お世話になったメーカー。。。
キヤノンさん
ミスター一眼レフ(なんて言葉はなかったはずですが)だったニコン。。。
特に、" F 一桁シリーズ " に負けるもんかとばかり威信をかけてリリースした旗艦
Canon F-1
今年でちょうど45年になるそうです(45歳)
今の SONY α7シリーズにつながるシャープネスなライン
更に、後継機 New F-1
こちらもちょうど今年で35年とのこと(35歳)
初代からすると、ずんぐり感を否めない New F-1
公私ともに思い出深い2機種でした。。。
F-1 は45年前。。。1971年(昭和46年)3月発売で当時一眼レフの王者だった
ニコンF を徹底的に研究し、負けないカメラを作ると言うキヤノンの意地と威信
が具現化したのがF-1でした。開発に5年の歳月をかけたそうです
モータードライブ MF 装着時。。。重い。。。とにかく重かった
ニコンF同様にシステムカメラとしてありとあらゆる撮影条件に応えるべく開発
されたそうで同時に発表された、FDレンズも年を追うごとに完成度が高まると
共に、蛍石などの特殊・高級ガラスを用いた明るい高級レンズも高価ながらも
プロの使用に十分応えられる質の高いものでした
しかしながら、F-1発売の半年後にはニコンがFの後継機 F-2を発表
先代 F の純然たる改良/後継としてさらなる完成度を高めたことから、さしもの
F-1 も先代Fから15年以上も続く一眼レフ王者ニコンの座をゲットするのは至難の
技だったそうです
New F-1 ではアイレベルファインダーとAEファインダー付
とを選択出来ました(画像はアイレベルファインダー)
細かな改良をするも基本性能を10年間変えないとの方針を貫き通し、1981年(昭和
56年)、満を持しての後継機 New F-1 が同年9月に発売
実家が小ぶりながら都内某区にてカメラ店(一部にレコード店)を営んでいたのですが
最初のF-1 発売は小学校卒業~中学入学とリアルタイム、New F-1 の時は大学4年~
就職(1年遅れ。。。一浪)の時とドンピシャリであり、2台とも自分の節目の時に発売
されたカメラとしてとても記憶に残っています
初代F-1 のオリーヴドラヴ(米軍)仕様
ぶっちゃけ、New F-1 発売の翌年4月にキヤノンさんのお世話になりますが当時New F-1
は全くと言っていいほど売れておらずこのクラスは完全に、ニコンF-3の独壇場
NewF-1 のモータードライヴ装着時。。。こちらもデカかった
ニコンFから四半世紀近く経っておりいくら初代F-1が健闘していたとは言え 、報道機関を
はじめとするプロユースやそれに触発されるハイ・アマチュアからの盲信・狂信的信者を
あまた抱えるニコンの牙城をそう容易く崩すことなど出来るはずもなく、苦虫を嚙みつつも
AE-1 プログラムとオートボーイの羽が生えんばかりの売れ方に溜飲を下げていたのが当時の現場
個人的にはニコン/キヤノンのこの2機種に対する気持ちは全くと言っていいほどの互角
カッコよさでは、初代F-1 がブッチ切り。。。光沢あるブラックペイントとシャープな
デザイン。。。ペンタプリズムの鋭利なところなど特に
貫禄では、ニコンF。。。以前も記しましたが昔の病院内の消毒液の匂いを連想してしまい
そうなある種の冷淡さ、無感情な面持ちに怖いもの見たさの様な魅力を感じました
とにかく、ニコンFのシャッター音のすごさと安心感はF-1のシャッター音が羽の様に軽く
不安な気持ちを増大させるばかりでした
実際、個人的に使う機会に恵まれたのはニコンF(中古)の方でしたしモノクロ中心ながら
様々な場所・場面で露出計無しでの撮影修行に大いに協力してもらいました
羨望の面では、ニコンF-2 なんと言っても「完璧なる一眼レフの完成形」としての姿や
ニコンFの課題(?)だったシャッター音をものの見事に解決した「素晴らしいシャッター音」
に感動した記憶があります。。。更にF-1にはないボディ・カラーを二者選択可能なことと
「ブラック・ボディ」の圧倒的な貫禄は初代F-1のカッコよさとは一味違う「大人っぽさ」を
感じました
中身はスゴイのに。。。。。と思った(教わった)のが、New F-1 でした
発売翌年の入社でありその年の夏に初代(旧)F-1 の最終出荷だったことを鮮明に記憶して
います 個人的に初代のファンだったせいかNewF-1のデザインがどこか違和感があり「これ
じゃぁニコンF-3には敵わないよなぁ」なんて言ってはいけないことを思ってたりしました
しかしながら、当時のサービスセンターの先輩方から伺うに「中身はF-3に負けない」とのこと
シャッタースピードの正確さやモータードライブ使用時の安定性、頑丈で初代以上に質実剛健
なところ等々。。。フラッグシップとはかくありき。。。。と教わりました
事実、1976年のモントリオールから1984年のロスアンゼルスまで、オリンピック公式カメラ
の座にはF-1が座り続けたことを思うとキヤノンの打倒ニコンに対する意気込みを感じます
今では、「昭和の中古カメラ」となった彼らですが市場価値は、F F2 が抜きんでていることを
思うと国産初の本格的一眼レフであり、F-1登場までの12年間におけるニコンFの孤軍奮闘ぶりが
キヤノンの追随を許さなかったのかも知れませんね
ちなみに、ニコンFが15年、キヤノンNewF-1も15年間現役で生産されてきましたが前者と後者
では時代背景が全く違います。。。このことも大きいかも知れませんね
いつまでも強いです。。。。
コレ欲しかったけど、A-1でガマンでした^^;
by ぽちの輔 (2016-06-01 08:32)
ぽちの輔様
コメントありがとうございます!
A-1 ありましたね!(^^;
カメラロボットですね!
発売前のセールスマン向け講習会をしたら、あまりの難しさに
パニックになった先輩方が多かったと聞いたことがあります(^^;
by MONSTER ZERO (2016-06-01 11:18)
今は、旧F1、NEWF1ともに手に入れオーバーホールも完了し重い機材で(笑 撮影楽しんでます。
by 学生時代の憧れでした (2018-04-08 06:29)
現在、旧F1を楽しんでます。35年ほど前に中古で購入したのですが、当時は重く、操作も煩わしい一眼レフが身に余る機材だったようで半年位でオートボーイに乗り換えてしまいました。30年以上の時を経て再び銀塩カメラに再デビューです。やはりF1は良いカメラですね。
by nakayang (2019-04-13 17:22)