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CS ザ・シネマで奇跡の復活?!^^; [アカデミー賞 ゴッドファーザー 吹き替え]

昨日、第88回アカデミー賞授賞式がありました。。。。


The Oscars.jpg



「5回目の正直」で主演男優賞に、レオナルド・ディカプリオ君が受賞されました

良かった良かった

そんな今回88回(グラミーは58回)を迎えたアカデミー賞ですが長い歴史の中で
いまだアンタッチャブルな記録があるそうです

第45回アカデミー賞で作品賞を受賞した名作

ゴッドファーザー

一年おいて第47回アカデミー賞作品賞に輝いたのが。。。。

ゴッドファーザー パートⅡ

アカデミー作品賞を受賞した映画の続編が再び作品賞を受賞したのは現在に至る迄
アカデミー賞史上唯一の快挙だそうです

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マーロン・ブランド as ドン・ヴィトー・コルレオーネ

因みにこの2部作の間の作品賞は。。。あの、スティング

この世紀の大傑作2作品及び90年代に入って作られた、ゴッドファーザー パートⅢの
3部作がCSの、" ザ・シネマ " で先月放送されました

多くのパッケージもあり今さらと思われるのでしょうが実は今回の3部作。。。。

テレビ(地上波)初登場時の吹き替えでの放送なのです

個人的に洋画の中で最も思い入れの強い吹き替え作品だったため今回の復活は夢の様でした

特に、パートⅠ&Ⅱに関しては前者が昭和51年(1976年)、後者が昭和55年(1980年)
と言ういにしえゆえ、当時ベータマックスのビデオテープで録画したテープ(合計6本)が
この数十年の間に紛失してしまい頭の中にだけ記憶されておりその後あまたリリースされた
パッケージの日本語吹き替えを聴いても全くと言って良い程感動も感激もせず。。。

「いつかまたあの吹き替えで拝観したい。。。」と言う気持ちしか残りませんでした

Corleone Family.jpg

The Corleone Family

そんな思いを抱いている方は私だけではないはずで、今回のザ・シネマさんの快挙は正に
諸手を挙げて大拍手喝采と言ったところです

昨日も記しました様にインフルエンザなどに罹患してしまい、体調の状況如何によらず自宅
軟禁状態の中にあって比較的容易に拝観出来る環境にいたことは正に不幸中の幸いでした

一般的にこの3部作(特に2部作)の初吹き替えは、マイケル役のアル・パチーノ=野沢那智版
として有名です

特にパートⅠでの正義感溢れる若者が父の引退~死により跡を継いでドンの座に上っていく
プロセスでの台詞回しや声質の微妙な変化が秀逸

Godfather2-2.jpg

アル・パチーノ as マイケル・コルレオーネ

しかしながら、本当は脇を固めた俳優(声優)陣のいぶし銀且つ存在感溢れる吹き替えこそが
素晴らしいのです。。。。更に言えば、翻訳の素晴らしさ

この後のどのパッケージと比べてもこれほど「ツボにはまった」名訳はそうはありません

これはあくまで私見ですが、パートⅠ放送の3年前に大ブレイクした映画「仁義なき戦い」での
バイブルが如き脚本の影響が多分にあるのではと以前から感じております

広島弁と標準語の違いなど関係なしに、記憶に残るズシーンと思い一言/セリフがこの初代
吹き替えが追随を許さない大きな理由の1つではないでしょうか

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アル・レッティエリ as バージル・ソロッツォ

ドン・ヴィトー・コルレオーネ=鈴木瑞穂さん。。。卒寿を迎えんとする今でもご健在 
劇団民藝を経て、映画・テレビ、吹き替えの世界で大活躍、この時はマーロン・ブランドの独特の
しゃがれ声を見事に日本語に変身させ「ドンピシャリ」な吹き替えをされました

ソニー・コルレオーネ=穂積隆信さん。。。この方もいじわるな役や悪役(後に積木くずし)で
ワタシも幼少時代に「嫌な奴」と決めつけてしまったほどの名脇役さんですがこの時の長男
ソニーの吹き替えは言語を絶する絶妙な台詞回し、永遠の不良少年にして一本気な性分が
見事に再現され、全く違和感のない正にソニーそのものと言える存在感。。。。

個人的にゴッドファーザーの吹き替えで最も記憶に残っている方です

クレメンツァ=富田耕生さん。。。ワタシの世代は鉄人28号の大塚署長があまりに有名ですが
この方の「オヤジ声」で演じたヴィトー・コルレオーネの腹心ピーター・プレメンツァの吹き替えは
演者のリチャード・カステラーノご本人の声以上にドンピシャリ。。。いわゆる「ヤクザっぽい」
ガラの悪い話し方は声優陣中一番な気がしました

モー・グリーン。。。家弓家正さん。。。黒澤良さんや若山弦蔵さんと一二を争うシブくてカッコいい声
で強烈な印象でした ワタシの世代なら初代ルパン三世の魔毛狂介に尽きますが映画ではフランク・
シナトラやドナルド・サザーランド等の個性豊かな俳優さんの吹き替えで有名な方

この時のマイケル(野沢那智)とのやりとりも超自然且つ迫力満点な言い回しでセリフまで覚えている
ほどでした

ソロッツオ。。。小林清志さん。。。そーですね あの次元大介がすぐ思い浮かぶほどのハマり役ですが
マカロニウエスタンでの悪役(ジャン・マリア・ボロンテ)の声や、ジェームス・コバーン等が有名。。。
この時もトルコ人ギャングのバージル・ソロッツォのチンピラ癖の抜けきらない言い回しは最高

特にレストランでのマイケルとの丁々発止は不良のケンカ(面通し)みたいで実に面白かったです

トム・ヘイゲン。。。森川公也さん。。。ギャングだらけのコルレオーネ・ファミリーの中にあって唯一
「堅気の人」と言えるドンの相談役にして弁護士であり常に冷静沈着な立ち位置にいる、ちょうつがい
みたいな人。。。。決して大声を出さず物静かな語り口は森川さんのシブい声とドンピシャリ

Moe Greene.jpg

アレックス・ロッコ as モー・グリーン

他にもマイケルの兄フレドーや妹コニー、奥さんになるケイも素晴らしく、当時この作品を放送する
ことがいかに重大なことだったか。。。。当時の日本テレビさんや吹き替え制作をされた東北新社さんの
ご苦労が分かる気がします

24日と25日に放送された2部作を拝観(もちろん録画)しながら、あまりの感激に恥ずかしながら
ついつい涙腺が緩んでしまった次第

高熱にならず比較的短期間で蘇生出来た最大の要因は先週2日間のこの大傑作拝観によるところ大
かもしれません

なお、ザ・シネマさんでは4月に3日連続で再度放送するとのことです

パートⅠテレビ初放送から今年でちょうど40年。。。。キリの良い年に夢が叶った気持ちでした


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