ソニー　ベータマックスビデオカセットの出荷終了！：The Comfortable Comfort：SSブログ

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ソニー　ベータマックスビデオカセットの出荷終了！　[SONY ベータマックス　VHS] [編集]

正直、発売継続しているとは知らず。。。。。お恥ずかしい限りです

一世を風靡し、VHSカセットと熾烈なシェア争いをした家庭用ビデオシステムのフォーマット

ベータマックス

その専用カセットテープの出荷が来年の3月いっぱいをもって遂に終了する
とのアナウンスがソニーさんからありました

全盛期は1984年（昭和59年）の約5,000万本だそうです

ちなみにハード機器の方は13年前の2002年（平成14年）に生産を終了しています

なお、同時にデジタルビデオカメラの記録用フォーマット「マイクロMV」用テープも
同時期をもって終了するとのことです

いやしかし、ベータマックスにはどれほどお世話になったことか。。。。。。

多くの方々がVHSを選択した中、より早く家庭用ビデオデッキを導入された方の
中にはベータマックスをそのまま継続して使われていた方も多いのではと思います

テレビ録画用にチューナーを内蔵した初代家庭用ベータデッキ SL-7300
最大録画時間60分（β1 方式で）ながら画質の良さは折り紙つき。。。。。。
しかし、デカい・重い・高い

同時に80年代半ば大流行した「レンタルビデオ屋」さんに行けどもほとんどが
VHS状態に歯痒い思いをした方も多かったのでは

初代ベータマックス用ビデオテープ。。。K シリーズ

確か、ソニーさんが松下さんのところにベータマックスを持ち込み「一緒にこの
フォーマットでやりましょう」と声をかけ、「原則OK」的返事をしつつ蓋を開けたら
VHSに変わっていたのは有名な逸話。。。。確かこの時ナショナル（パナソニック）
がビクターに依頼したVHSシステム開発のお話は映画化されたのでご覧になった
方もいらっしゃるのでは

さすが。。。。松下さん。。。。ソニーさんの提案をベースに見事に出し抜いた感が
あります。。。。商売の世界ですから日常茶飯事の様に行われている世界

βⅡ・βⅢ 録画可能　スロー再生や番組予約OKと言った機能が付いた最初期の
高級機だった、SL-J9

とは言え、家庭用ビデオシステムではVHSに軍配があがりましたがテレビ局を
中心とした業務用の世界ではソニーさん（ベータ）の圧勝、世界一のシェアを誇る
までになりました

私見の域を出ませんが家庭用で圧勝したVHSがなぜ業務用でも同様にならなか
ったのか。。。。。今でも言われている「画質／信頼」面でベータマックスの方が
優位だったからと言うのが定説です。。。カセットのサイズも関係したかも

SL-J9 を超える機能を持ちながら厚さわずか8センチと言う薄型を実現した、SL-F11
私見ながらED／ハイバンド・ベータ以前の最高峰だった気がします

使い方の次元が違う業務用の世界では家庭用の範疇では考えられない様な事態
が起こり得ます。。。コチラのサイトでご紹介している世界と同じ様なことが求めら
れた時に撮影者の期待に応えられるのがベータの方だったと言う事でしょうか

80年代後半から90年代にかけて、高画質を S-VHS と競った EDベータの名機 EDV-9000
確かにキレイな画質でした。。。。音も良かったです

いずれにせよ現代では業務用＝民生用的製品が多い中、あくまで民生用は業務用
で開発~培われた技術がダウンサイジングされて民生に降りてくる。。。。本来なら
現代でも通用しそうな（すべき）流れが厳然と存在していたと言う事でしょうね

全盛を誇った時期から30余年。。。。今や4Kそして、8Kと言った驚異的高画質を
手にすることが出来る時代になりました

どんどん便利で手軽に。。。。価格はもう少し後か。。。。超高画質を観れる時代。。。
でも、あくまで「道具」ですが。。。。。

この類まれな「道具」で最新のもののみならず過去の遺産をも「生まれたて」に出来る様に
なってきたことこそ、大事な気がします

長い間、本当にお世話になりました

ありがとうございました